貯蔵品(日商簿記ネット試験第3問対策)
(日商簿記ネット試験3級第1問および第3問対策)
収入印紙や郵便切手などをその都度購入している会社は少ないと思います。ある程度まとめて買っておいて、在庫が少なくなったら補充する!というのが一般的だと思います。
今回はその辺の処理についてみてまいりましょう!
収入印紙や郵便切手などの処理
収入印紙や郵便切手は購入時に費用として処理します。購入後すぐに使ってしまうのだから費用処理していいじゃないか!ということです。しかし、決算を迎えたときにまだ使っていない収入印紙や郵便切手があったら、それは費用ではないので一時的に貯蔵品勘定(資産)に振り替えます。
※費用は当期中に使ってしまったものを意味し、決算日の翌日以降に使うものは資産として翌期に繰り越します。
郵便切手について
郵便切手は購入時に通信費勘定(費用)で処理します。購入後すぐに使ってしまうことを前提としているからです。しかし、決算を迎えたときにまだ使用していない郵便切手があったら、それは費用ではないので、一時的に貯蔵品勘定(資産)に振り替えます。
収入印紙について
収入印紙は購入時に租税公課勘定(費用)で処理します。郵便切手と同様に、購入後すぐに使ってしまうことを前提としているからです。しかし、決算を迎えたときにまだ使用していない収入印紙があったら、それは費用ではないので、一時的に貯蔵品勘定(資産)に振り替えます。
仕訳例
(1)近くのコンビニで、収入印紙2,000円および郵便切手840円を購入し現金で支払った。
(2)決算を迎え、金庫の中に収入印紙800円分および郵便切手336円分があった。
※この仕訳をすることによって、損益計算書には使用した分(租税公課勘定1,200円、通信費勘定504円)が費用計上されます。
(3)決算日の翌日に再振替仕訳を行った。
※前期から繰り越された収入印紙と郵便切手は、当期においてすぐに使ってしまうと考え、貯蔵品勘定(資産)から費用の勘定に振り替えます。この仕訳とっても大切です!