「仮」のつく勘定科目について
今回は「仮」のつく勘定勘定科目についてのお話します。
日商簿記3級ネット試験の許容勘定科目の中で「仮」のつく勘定科目は、仮払金、仮受金、仮払法人税等、仮払消費税、仮受消費税の5つがあります。
これらの勘定科目は3つのグループ、また期中処理と決算処理の2つに分けてみていく必要があります。
仮払金、仮受金
仮払金について
従業員の出張に際し旅費交通費の概算額を事前に渡しておく(仮払い)際などに登場するのが「仮払金」勘定です。最近では、旅費交通費が少額の場合には従業員が立て替え払いしておいて、給料支給時に精算する!という会社も増えてきているようです。
・旅費交通費の仮払時
・帰社ごの精算時(概算額>実際発生額)※逆の場合は精算時に従業員に差額を支払います。
仮受金について
出張先の従業員などから内容不明の送金があったときなどは、いったん「仮受金」勘定で受け、後日、内容が判明したときに「仮受金」勘定から正規の勘定科目に振り替えます。
・出張中の従業員から銀行口座に入金があったとき
・先日の送金内容が判明したとき
仮払法人税等
法人税等の中間申告を行う場合に登場するのが「仮払法人税等」勘定になります。決算で納税額が計算されたときに精算します。なお、中間申告の方法は、前年度の法人税等の半額とする方法と上半期の仮決算を行って税額を計算する2つの方法があります。
中間申告時
決算時
※なお、未払法人税等の支払いは確定申告時に行います。
仮払消費税、仮受消費税
仕入時
商品を仕入れたときは仕入代金とその消費税を合わせて支払います。。
販売時
商品を販売したときは販売代金とその消費税を合わせて受け取ります。
決算時
今年一年間の仮受消費税と仮払消費税の差額を未払消費税として計算・処理します。
※なお、未払消費税の支払いは確定申告時に行います。